びずまんぶろぐ

びずまんぶろぐ

ロサンゼルス駐在⇒転職して東京で外資系勤務のしがないサラリーマンのブログ。妻と娘の3人家族。

ピッコマで無料でサクッと読める!オススメ漫画10 選

びずまんです。

2ヶ月ほど前から「ピッコマ」というアプリにハマっています。

 

ピッコマはまあ最近ありがちな条件付き無料漫画アプリの一つですが、漫画のラインナップやアプリの使い勝手がなかなかいい。

 

目次

 

ピッコマってどんなアプリ?

簡単にピッコマとはどんなアプリかということについて説明したいと思います。

 

ピッコマは面倒なアカウント登録不要で漫画が読めるアプリです。

広告などでは、「無料で40,000話が読み放題」となっています。

f:id:biz_man:20180909163308p:plain

 

ほとんどの漫画が「待てば¥0」というカテゴリに属しており、そのカテゴリの漫画は、最初の1〜数話が無料ですぐさま読めて、その後は1話ずつ24時間後に無料で読めるようになります。

ちなみに、ピッコマでの1話は週刊漫画の1話分のおよそ半分の量。だいたいピッコマで1話読むのに、約1分〜3分かかるくらいです。

つまり、通勤電車や寝る前のちょっとした時間に読むのにピッタリ。

 

無料でどこまで読めるか、については漫画によって差があり、最初の数話分までしか無料ではないものもあれば、最後まで「待てば¥0」で読めてしまうものもあります。

最新話や最終話付近については「待てば¥0」ではないことも多いので、課金してピッコマ上で読むか、実際にその漫画を買うか、になります。

 

ピッコマ上で課金して続きを読むのは、普通に漫画を買うよりも若干高くついてしまうような印象です。

ですので、僕は続きが気になる漫画は実際に購入することをオススメします。

 

書籍版しかない漫画については買うのは少しめんどくさいのですが、ここで掲載されている漫画はすでに電子書籍化されている可能性が高い(というかほぼ100%ではないでしょうか)ので、僕は続きが気になった漫画については貯めている楽天ポイントで購入し、電子書籍アプリの楽天koboで読むようにしています。

また、Kindle Unlimited で無料で読める作品も多いようです。

 

 

そこで今回は、そんなピッコマである程度の量を無料で読める漫画かつあまり有名ではない漫画の中から、超絶独断と偏見によって、「面白いから読んでみて!」とオススメしたい漫画をご紹介していきたいと思います。

カイジシリーズやアカギ、将太の寿司、orange、など有名どころもあったりしますが、そこらへんはあえて外しています。

 

「ピッコマ」でオススメしたい漫画10選

自閉症君の母、やってます

【ピッコマ無料区間 : 11話 / 14話】【kindle unlimited 掲載 : ×】

自閉症のお子さんを持つ作者が、子供が自閉症であることを受け入れていく過程、自閉症くんとの向き合い方、母の心の内、などを細かくもコメディタッチで描いた漫画。

僕ももうすぐ子供が生まれる身として、子供とは何か、子育てとは何か、ということを考えさせられ、思わずウルっときてしまうこともありました。

無料で読める話数は少ないのですが、ピッコマで無料でなければ出会うこともなかったかもしれない漫画ですので、出会えてよかったなぁ、と思っています。

  

ナンパルチア〜女を誘惑する絶対法則〜 

【ピッコマ無料区間 : 63話 / 67話】【kindle unlimited 掲載 : ○(途中まで)】

「普通に女の子と付き合いたいだけの大学生・永井誠輝は、やること成すこと全て変態行為に繋がってしまう不幸な星の下に生まれていた。」という、なんともラブひな的な主人公が、昼はブサイク3浪浪人生だが夜になるとあらゆる恋愛テクニックを駆使するイケメンに変身する兄・将司から恋愛テクニックを教わり、意中の女性・明日香と仲良くなっていく...という少し邪道なラブコメです。

ラブひななどよくあるラブコメでは、勝手に周りが主人公のことを好きになっていくパターンが多いのですが、この漫画では、主人公はとにかく恋愛テクニックを習得したり練習したりするなど、ちゃんと努力します。

最後の方では、恋愛テクニック対決、みたいなバトル要素もありとても面白い。

タイトルはなかなかふざけていますが、読んでいくうちに続きが気になって毎日24時間経つのが待ち遠しいです。

まだ僕は56話までしか読んでいないので無料区間ですが、最後の数話は買ってしまうかもしれません...。

 

女子刑務所へ入っていました

【ピッコマ無料区間 : 8話 / 11話】【kindle unlimited 掲載 : ×】

こちらも無料区間は8話と少なめですが、女子刑務所に入っていたことのある作者が、女子刑務所内の実態や実際に刑務所内で出会った受刑者のストーリーなどを漫画にしています。

有名どころでは、出会った受刑者仲間として和歌山毒物カレー事件の林真須美受刑者などが出てきます。(この事件自体、結構謎の多い事件なので調べてみると面白かったりするのですが)

女子刑務所内がどのようになっているのか、なんて普通に生活をしていたら知ることもないので、非常に面白かったです。

 

 

鬼畜島(連載中 - 2018/09/10現在)

【ピッコマ無料区間 : 40話 / 45話(2018/09/10現在)】【kindle unlimited 掲載 : ×】

「こんな漫画売っててもいいのかというぐらいにグロい」「人にオススメできないくらいにヤバい」と巷で話題になっているグロバイオレンス漫画です。

読み始めは、本当に「え、いいの...?」と思ってしまいますが、数話読んでいるうちに慣れ、怖いもの見たさの方が勝って面白くなってきます。

大まかなあらすじは、とある廃墟研究サークルの大学生達が、無人島とされていたはずの島で豚の仮面をかぶり残虐な殺戮を行う大男を始めとした異形の家族と出会いサバイバルを繰り広げる...といったもの。

わけがわからないと思いますが、本当にそういう話なので、まあとりあえず読んでみてください。

ただし、グロいの無理な人は要注意。

 

王様ゲーム 起源

【ピッコマ無料区間 : 46話 / 55話】【kindle unlimited 掲載 : ×】

同名のホラー小説(ケータイ小説)を漫画化したもので、これまた少しグロ系。

「王様ゲーム」シリーズはいくつかあり、ピッコマでは漫画化されている全てのシリーズ「王様ゲーム」「王様ゲーム 終極」「王様ゲーム 臨場」「王様ゲーム 起源」の4つを読むことができます。

僕も全てのシリーズを数話ずつは読んでみたのですが、唯一読み続けているシリーズは「王様ゲーム 起源」だけです。

大まかなあらすじとしては、ある日、とある村に「王様」を名乗る差出人から命令の書かれた手紙が届き、その命令に従わなければ、罰(主に死罰)が下される。最初は半信半疑だった村人たちも、一人、また一人と超人的な現象で死んでいく村人達を見るにつれて次第にその絶対的な力を確信し...というサバイバルホラーもの。

少しずつ減っていく村人達とともに、明らかになっていく(?)「王様」の謎。

読み進める手が止まりません。

 

クロカン

【ピッコマ無料区間 : 277話 / 277話】【kindle unlimited 掲載 :○(全巻) 】

「ドラゴン桜」「インベスターZ」「アルキメデスの大戦」などでいまや有名漫画家となった三田紀房先生の出世作。

野球部の監督として、非常識な指導方法で周りと軋轢を起こしながらも、野球部を強化し甲子園へ導いていく、黒木監督、通称クロカンの物語。

「ドラゴン桜」を始めとして、三田紀房先生の作品では、一見して非常識だが筋の通っている方法で何かと戦っていく、という構図がほとんど用いられていますが、この作品でその手法が確立されたんではないでしょうか。

少し昔の漫画ですが、今読んでも全く古くさくもなく、なんとなく流れはわかりつつもやっぱりとても面白いです。

待てばピッコマで全話読めてしまいますが、ボリュームが多く、全て読むには約1年かかりそうなので、早く続きを読みたい方は、kindle unlimited で読むか、買って読んだ方がいいかもしれません。

 

翔びなさい!アヒル

【ピッコマ無料区間 : 40話 / 40話】【kindle unlimited 掲載 :× 】

容姿にコンプレックスを持つ平凡なOLがキャバ嬢になり、潰れかけのキャバクラを再建しながら、キャバクラ嬢としても成長していく...という内容。

全40話でサクッと完結まで読めるので、これぞ暇つぶしにもってこい!の作品です。

主人公の七海は途中から「お前誰やねん...」というくらい変身します。

 

24時のイタズラな彼女(連載中 - 2018/09/10現在)

ピッコマ無料区間 : 26話 / 27話(2018/09/10現在)【kindle unlimited 掲載 :× 】

こちらも肩肘張らずにサクッと読める漫画。

バリバリキャリアウーマンの恋人ユカリから下僕扱いされながら、潰れかけのコンビニを経営するマコトは、4年前にキスを交わした不良少女のセナと再会。セナはコンビニのアルバイトに応募してきて...という三角関係ラブコメディ。どちらかといえばコメディ寄り。

すごく(いい意味で)くだらない内容なんですが、ポップで軽いので、ついつい読んでしまいます。

ちなみにこちらは毎週日曜日に連載しており、週に1話ずつ新しい話が解放されています。

 

嫁と姑デラックス(連載中 - 2018/09/10現在)

ピッコマ無料区間 : 105話 / 107話(2018/09/10現在)【kindle unlimited 掲載 :○(連載中?) 】

いかにもコンビニで売ってそう、主婦が好きそうな絵柄と内容です。

ほとんどの話が1話(ピッコマでは2話に分割されている)完結型の内容で、「嫁と姑」に限らず、様々なワケあり家族のストーリーが出てきます。

いつ読んでもいいし、いつやめてもいい、というこちらも暇つぶしにはうってつけの作品。

しかも無料区間がかなり多く、とりあえず「お気に入り」に登録しておき、暇なときに読むのがいいんではないでしょうか。

こういう漫画って、くだらないけど面白いんですよねぇ。

 

それでも僕らはヤってない

ピッコマ無料区間 : 64話 / 80話【kindle unlimited 掲載 :× 】

絵柄とタイトルから、「エロ漫画かな...?」と思って読み始めてみましたが、タイトル通り、こいつら全くヤりません。ヤりそうな気配すらほとんどない。

というのも、この漫画、テーマが「童貞・処女社会人の恋愛群像劇」だけあって、超プラトニック。

僕も、若干タイトルに騙された感はあるにせよ、楽しみながら読んでいます。

展開は「ヤりそうでヤらない」というダチョウ倶楽部的なノリがずっと続くのですが、王道のラブコメが好きな人にはオススメですかね。若干展開がマンネリ気味ではありますが。

つい最近完結したようですので、ピッコマでは全話無料で見ることはできないにせよ、終盤付近まで無料で読んで、続きが気になるようであれば購入して最後まで読むことができるようです。

 

今後もどんどん更新されるはず

いまや漫画は無料で読むのが当たり前の時代になってきました。

音楽や動画もそうなったように、漫画もまずは無料で楽しんで、続きが気になったり、本当に面白くて好きだと思ったら購入する、という流れは個人的にはいいと思うんですよね。

動画であればnetflix、hulu、Amazon Prime、音楽であればApple Music、書籍であればkindle unlimited のように、月額制のサービスがもっともっと漫画界にも浸透すればいいと思っています。

 

そんな流れの中で、無料で読めたり、月額制サービスで読める作品は今後どんどん増えていくでしょう。

個人的には、月額1,000円くらいで漫画読み放題、のサービスを是非とも早く作って欲しいですね。(今も似たようなサービスはありますが、若干読める漫画が少ない)

 

今日のところはこのへんで。

ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』は本当に「失敗」なのか

Yahoo!ニュースなんかを読んでいると、「大コケ」だとか「公開処刑」とか、やたらとドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』に対する酷評が目立ちますが、果たしてそんなに酷評されるほど面白くないドラマなんだろうか…?

ちなみにこの記事には多少のネタバレも含んでいるので、ネタバレが嫌な人は引き返してくださいね。

 

個人的には結構好き

僕はこのドラマを一話からずっと観ているが、正直、個人的にはなぜかやたらと評価されている『義母と娘のブルース』よりも好き。どっちも観てるけど。

知らなかったことを色々と知ることができたし、毎回考えさせられる。

ちょっと泣いちゃうような回もあったし、1話もしくは2話完結型で気軽に観られるところも気に入っている。

 

役者陣もそんなに嫌いじゃない。

主役の吉岡里帆は定期的におっぱいを揺らして走ってるし(演出家がわざとやってるとしか思えない)、阿久沢さん役の遠藤憲一、半田さん役の井浦新、課長役の田中圭、なんかは結構ハマり役で。

 

ところがどっこい、世間での評価は全く芳しくないらしい。(少なくともニュースになるくらいには)

 

視聴率は取れていない

確かに視聴率は取れていないようだ。

『健康で文化的な最低限度の生活(以下、ケンカツ)』の9/4放送分の第8話が5.6%であるのに対して、同日9/4放送の『義母と娘のブルース(以下、ギボムス)』の第8話が15.5%と、かなりの大差。

なるほど確かに商業的な意味合いでいえば、ケンカツは失敗でギボムスは成功、といえるのかもしれない。

スポンサー目線、もしくは制作サイドからみれば、視聴率をとってナンボ、という世界であることも理解できる。

 

では、なぜ視聴率が取れていないのか。

本当に「面白くない」からなのだろうか。

 

テーマは重たいし制作には制約がある

少なくとも、僕は「面白くない」とは思わないし、ケンカツとギボムスのどちらかを選べ、と言われたらおそらくケンカツを選ぶだろう、と思うぐらいには毎週楽しみにしている。

おそらく、面白いか面白くないかは単純に好みの問題なのだ。

 

ただ、視聴率が取れない理由もなんとなくわかる。

 

まず、テーマが重い。

改めてになるが、このドラマは生活保護とその受給者の実態を、主人公である吉岡里帆演じる新人ケースワーカー*1の義経えみるの目線で描く、というわざわざ疲れた平日から、毎週観たくもないようなテーマ

仕事から帰ってきて、リラックスタイムにあえて観たい、とはならないだろう。

 

実際、第1話の初っ端からいきなり担当になったばかりの人が死ぬ

重い、重すぎるよ...。

 

ちなみに、僕は漫画も第1巻だけ読んだけど、この部分の描写については、割と漫画ではサラッと描かれていた反面、ドラマではものすごく気合いを入れて描かれていた

そこに気合いを入れたからこそ逆に視聴者が離れてしまったのでは...?なんて気も若干しないでもないけど、このドラマの描写も、個人的にはすごく良かったと思う。冗長というよりは、丁寧に描かれていた、といっていい。

 

そして、制作上、原作者から出された条件が、さらにこのドラマを「重厚な」ものにしているのではないか、とも思う。

昨秋にドラマ化の話が来ました。原作に対する熱い思いを感じたので、こちらからは①間違った情報を描かないよう監修をつけてほしい、②視聴者の偏見を助長するような表現はしないでほしい、という2点を条件にOKしました。

(引用:吉岡里帆主演ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作者に聞く(大西 連) | 現代ビジネス | 講談社

とあるように、原作者の柏木ハルコさんは「視聴者の偏見を助長するような表現」を避けるように、と注文をつけた。

その制約もあって、ドラマは毎エピソード、勧善懲悪的にドラマティックな感じには全くもって着地しない

借金を背負っていた受給者は債務整理を行って借金整理してバイトを始め、報告義務を知らずに息子がバイトをしていたことにより「所得隠しによる不正受給」が発覚した受給者は結局不正受給分を返済することになり、父親から虐待を受けていた新規受給申請者は虐待から抜け出し、アル中の受給者はアル中を自覚して脱却のための自助会に通うようになり...、と、基本的には「最悪の状態から一歩前進する」ところまでしかストーリーは描かれず、なんとなくエンディングテーマが流れ出し、なんとなく毎回終わってしまう。

確かに、現実はそういうもんのはず(というか、最悪のケースから抜け出せないケースも同じくらい多いだろう)だし、基本的にはいきなり全ての問題が解決してハッピーエンドになることなんてことはあり得ない。

そんなことをしてしまえば、「視聴者の偏見を助長する」ことになってしまう。

ましてや生活保護の不正受給者を世直し的に懲らしめる、みたいな構図ももちろんない。

 

だからこそ、このドラマは「娯楽」ではないのである。

そして娯楽ではないドラマは、連続ドラマにするには少々難しいのかもしれない。

 

ただ、娯楽ではないからといってそれが「面白くない」と断じてしまうのも違う気がするのだが、どうだろうか。

 

吉岡里帆の演技もそんなに悪くない

主演である吉岡里帆の演技もそんなにウケがよくない。

 

ただ、演技、と言うことに関していえば、吉岡里帆はしっかり役柄を演じられているんじゃないかな、と個人的には思っている。

少し前に話題になったドラマ『カルテット』での癖の強い狂った女役の吉岡里帆の演技は凄まじかった。とてもハマっていて、吉岡里帆の女優としての世間での評価は急激に上がったし、吉岡里帆の「ちょっと癖のある女」を演じる演技力には、僕自身も一目置いている。

 

ケンカツにおいては、ドラマ内で吉岡里帆演じる主人公は「ちょっと変わっているけど普通の人」くらいの感じで描かれている。のだが、その割には、かなり空気が読めない痛い感じが出ていて、その痛い感じが「吉岡里帆、感じ悪いよね」「あの子、あんまり好きじゃない」に繋がっているような気がする。

ただ実のところ、漫画では主人公はちゃんと「空気が読めない」「人の顔色というものが全くわからない」というキャラ設定になっているのだ。

そして、おそらくしっかりと原作を読み込んだであろう吉岡里帆はしっかりと空気が読めない痛い感じで主人公を演じている。

 

そういった背景から、ドラマ内では「主人公は痛いやつ」という共通認識を視聴者から得られないまま進んでしまっているせいで、結果的には「吉岡里帆=痛いやつ」になってしまっている、というわけである。

 

これに関しても、「吉岡里帆の演技がひどい」と言うにはあまりにもかわいそうというか、一方的な決めつけであるように思えてならない。

 

「視聴率が悪い」を理由に全ての評価をネガティブなものにして欲しくない

結局のところ、ケンカツは「視聴率が悪い」だけのドラマなのだ。

その「視聴率が悪い」ということが、ドラマそのものの質や役者の演技力にもハロー効果*2を与えてしまっているように僕は思う。

 

そして「視聴率が悪い」ということをドラマの評価の全てにしてしまっては、本当に面白いドラマが今後産まれる可能性をも潰してしまうのではないか、とも思えてならない。

いちドラマのファンとしては、Yahoo!ニュースなんかに踊らされずに、まっさらな気持ちでドラマを観ることができたらなぁ、とただ願うばかりなのである。

 

ちなみに、いま、楽天kobo(楽天の電子書籍サービス)で、漫画版の1巻が期間限定(2018年9月13日まで)で無料となっています。

漫画版ケンカツを読んだことがない方には、是非ともこの機会に漫画も読んでほしい。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

 

*1:ケースワーカー:役所の生活保護を管轄する部署で受給資格や受給金額を正しく管理しつつ、受給者の「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するとともに、さらには生活保護からの自立を助長する役目の担当者

*2:ハロー効果:それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる効果。ある一つの特徴が悪い、もしくは良い、という印象だけで他の部分も同じように認知してしまう現象

【M-1グランプリ2017感想】とろサーモンの優勝に思わず涙が出た

こんにちは。びずまんです。

 

M-1グランプリを今年もみました。

 

 

僕はM-1を第1回から観続けてきていて、イチ関西人としては、「笑い」の感度を高く保つためにも開催される限りは毎年必ずみていきたいと思っている番組です。

そんなM-1グランプリの歴史の中でも、僕が忘れられない衝撃は、何と言っても2003年の笑い飯の「奈良県立歴史民俗博物館」のネタ。「M-1といえば?」と質問されれば、必ずこれが最初に浮かぶほどの衝撃でした。

2002年には談志師匠から「お前らここへ出てくる奴じゃない、もういいよ。俺、褒めてんだぜ。わかってるよな?」とテツandトモが言われて会場が凍りついたことや、2003年と2004年に千鳥が2年連続トップバッターで2年連続最下位だったのも思い出深いし(そこから考えれば、今の千鳥のお笑い界での立ち位置は非常に感慨深いものがあります。当時の「さっちゃんとカブトムシを取りに行く」というただただ下ネタで悪ふざけしてるだけのネタをM-1のトップバッターで平然とやってのける千鳥も大好きでした。M-1と言う舞台にもかかわらず一貫して「自分たちのやりたいことをやりたいようにふざける」をやっていたのは千鳥と笑い飯だけだったような気がします。)、2004年の南海キャンディーズの登場、麒麟の田村が発した「頑張れ俺たち!」のアドリブ、過去大会で一番レベルの高かったと言っても過言ではない2005年大会でのブラックマヨネーズの圧巻の優勝、2005年にすでに雰囲気があったチュートリアルがそのスタイルを完璧に完成させて優勝した2006年、いまや知らない人はいない存在となったサンドウィッチマンがその名を世間に轟かせた2007年大会、2008年大会のオードリーのブレイク。

いまざっと思い返しても僕ですらこれだけのことが一気に思い出せるほど、M-1グランプリが濃い大会であることにお笑い好きであれば異論はないと思います。

個人的には2002年〜2006年の大会の空気が好きで、特にクリスマスもしくはクリスマスイブに決勝戦をやっていた大会は、真のお笑い芸人達がしのぎを削りあう姿を街が浮ついているのを横目に家でコタツに入りながら見届ける、と言うあの空気がなんともいえず好きでした。そう言う意味でも、2005年大会(12月25日)はやはり歴代最高の大会だったと思います。

 

2008年ごろから少し空気が変わってしまったような気がして、特に2015年の復活以降を僕は「第2章」的な捉え方をしていました。

もちろん依然として面白いし、楽しくみていたのですが、2005年や2006年のようなひりつくような熱気が足りなかったと言うか。

中川家礼二のようにM-1世代の漫才師や、博多大吉先生のような現役で雛壇もやるような芸人を審査員として迎えたことは面白いな、と思うし、M-1の顔であった島田紳助の代わりのポジションに入った上沼恵美子もいい味出していますけど。

 

大会として一つの完成形となった2017年のM-1グランプリ

とはいえ、今回のM-1グランプリの大会形式や審査員は、一つの完成形だったと思います。2008年以降のM-1グランプリの中では一番M-1らしいM-1を観たというか、久しぶりに「M-1を観たなぁ」という感動がありました。

 

会場が温まりきった状態でネタができることにより、他の本線から勝ち上がってきた決勝進出コンビよりも敗者復活戦の勝者が得をしてしまう(実際、敗者復活戦から勝ち上がったコンビが最終決戦に残る確率は異様に高かった)ことを解消するために考案された「笑神籤(えみくじ)」システム。

毎回1組が終わるごとにくじを引いて次の出演者を決める、と言う方式で、「順番によるメリット」を少しでも平準化しようとした試みで、ネットを見ていると色々と賛否はありますが、個人的には1組目から最終組までを公平にみることができてよかったと思いますし、それもあってか、会場も1組目から温かかったような気がします。

ただ、その分全体的に力が入って観ることになったような気がするというか、疲れてくると言うか、最後の方は若干食傷気味になったところはありますが。(特にミキの2本目はちょっと頭が痛くなった)

観る側からすれば、あらかじめ順番が決まっていた方が番組全体のテンポや構成的にもいいかなぁ、とは思うんですが、賞レースとしてはより公平になったかな、と。出演者側からすればめちゃめちゃキツいんでしょうけど。

 

そして、審査員のバランスも7人であること、それぞれの審査員の好みや審査基準のバラけ方、なども今までで一番よかったなー、と。

松本人志か博多大吉が「5人の審査員(2016年は5人)はキツい。好みの笑いだから2点足しとこか、と言うような評点ができないから、より審査する目線でみてしまう。」ということをどこかで言っていましたけど、お笑いというのは、「上手さ」や単純な「笑いの量」だけでは割り切れない面白さがあると思いますし、それ以外の部分を評価する審査員の「遊び」の部分があってこそ面白い賞レースが生まれると思うので、今回の審査員はよかったな、と単純に思いました。

 

最高だったかと言われれば「うーんどうかな。」と答えてしまうとは思うんですが、大会としては非常にまとまりのあるいい大会だったな、と。ある意味、これが大会としての完成形なのかなぁ。

 

それぞれのコンビに対する感想

せっかくなので、「もし僕が審査員だったら」という点数とともに、個人的な感想も述べていきます。

 

ゆにばーす(87点)

個人的には川瀬名人のキャラがもともと好き、という色目もありましたが、今までのM-1の一番手で一番面白かったんじゃないかな、と思いました。キャラが強すぎることによってできる変な空気に陥ることもなく、ネタの完成度も高かったのではないでしょうか。ただ、まだ優勝できるほどの実力はないのかなぁ。

 

カミナリ(83点)

上沼恵美子は褒めていましたが、個人的にはあんまり。2016年の衝撃を上回ることはできなかったかな。間が独特で、何組かまとめて漫才を観るときにはこういうコンビも観たいな、という気持ちがあるんで貴重な存在だとは思うのですが、ネタ自体もそれほどいいものではなかったような。

 

とろサーモン(86点 / 2本目のネタ 1位)

はっきり言って、一本目のネタは面白くなかったです。何を言っているかわからない部分もあったし。とろサーモン独特の「怖いもの見たさを見ているような感じ」が混じったような空気間もあまり出せてなかったかな。中川家礼二の「とろサーモンの出来は久保田君のテンション次第で決まる」というコメントが的を射過ぎていて、「なるほどな!」と思いました。

それでも2本目のネタは最終決戦進出3組の決戦ネタの中では一番輝いていたと思います。優勝、という結果には文句はありません。

 

スーパーマラドーナ(85点)

昔から知ってるけど、あまり進歩してないなぁ、と。面白いし上手いんだけど、爆笑したり、「うわぁすごいなぁ!」と唸ったり記憶に残るような漫才をしているところをみたことがないです。面白いんやけどなぁ。少なくとも、昨年までの大会形式で敗者復活戦から勝ち上がって変に盛り上がってしまった結果最終決戦に進んでしまう、ということが起こらなくてよかったな、と思いました。

 

かまいたち(90点)

もはや貫禄すら出てきましたね。キングオブコントの王者、という肩書きがなければ、最終決戦に残ってもおかしくなかったと思いますが、お客さんや審査員の期待値が高過ぎたのかな。でも、千鳥もかまいたちも関西ローカルの番組で大活躍していたコンビなので、改めて、全国区になって本当によかったな、と思います。

 

マヂカルラブリー(82点)

上沼恵美子とのバトル(?)がネットニュースになってましたね。個人的にはネタ自体はそこまで悪くなかったな、と思いましたけど。(ネタ後のインタビューと審査員とのやり取りは見てられなかったですけど)

 

さや香(89点)

知らなかったコンビを知れた、今後売れるかも、という期待を持たせてくれた、という意味では、今大会での特別賞をあげたい存在でした。ネタも面白かったし、コンビ暦や年齢に比べて「巧いなぁ」と思わせると同時に、いい意味での「若さ」もネタに現れててよかったです。一番割り切って楽しんでやってたかな、というのも高評価でした。テレビの前で、ネタが終わった後に思わず拍手しそうになるくらい盛り上がりました。

 

ミキ(88点 / 2本目のネタ 3位)

手数の多さとテンポの良さ、テンションの高さを武器にする「正統派M-1芸人」のような気がしました。力技でお客さんを笑わせにいくスタイルというか、NON-STYLE、パンクブーブー、トレンディエンジェル、とかこの系統ですよね。(NON-STYLEを漫才スタイルで括ってしまう、というのもおかしな話ですが。)

M-1で実力以上に評価されすぎる傾向があるタイプの漫才コンビだと思うので、個人的にはあまり得意ではないんですよね。面白いけど優勝するほどではない、といつも思ってしまいます。審査員の誰か(松っちゃんかな?)が「一つ一つのボケはそこまで面白くない」と言っていたような気がするんですが、まさにその通りやな、と。

案の定、2本目では見ているのが少ししんどくなってしまいました。(過去のNON-STYLE、パンクブーブー、トレンディエンジェルの時もそう思ってました。)

 

和牛(94点 / 2本目のネタ 2位)

和牛も、今までは「安定して面白いけど優勝するほどは面白くない」コンビ、という印象があったんですが、決勝1本目のネタはめちゃめちゃ面白かった。今大会で一番笑いました。ネタの完成度や新しいことをやろうとしている感じ、盛り上がり方(最後のスティーブ・ジョブズ風の両親への手紙発表会、は腹抱えて笑った)、どれをとってもすごかったな、と。

その分、2本目のネタがいつもの和牛に戻っていて、勿体無いな、という感じはしましたが、1本目のネタによって、僕の中では和牛に対するイメージが少し変わりました。

また、和牛は今回と前回、予選の第3回戦以降で披露したネタを全て変えてきていた(つまり同じネタは繰り返していなかった)らしいです。他のコンビは一番大事な準決勝と決勝の1本目にいわゆる「勝負ネタ」を披露するのが定石だと思うんですが、同じ賞レースの流れの中で、「同じネタを披露する」ということを彼らの哲学が許さなかったんでしょうか。そう言ったサイドストーリーを楽しめるところも、M-1の面白いところやな、と思うんですよね。

 

ジャルジャル(92点)

漫才をみせられた、というよりも「一つの完成した芸をみせられた」という感覚に陥りました。よくあのネタを考えついて、あの舞台でやりきったな、と。笑ったというよりは感動した。最終決戦に進めなかったのは、そういったところが良くも悪くも評価されたからかな、と思います。リーダーか巨人師匠が「バカはわからないネタ」と言っていましたが、この「面白み」みたいなものをどこまで噛み砕くか、というのもこのネタの一つの要素かな、という感じなんですよね。

もともとジャルジャルのネタってそれほど好きじゃなかったんですけど、今回のネタはこの大会の中でもある意味光っていてすごくよかったな、と思います。

 

今大会には、「とろサーモンの優勝」というドラマがあった

その中でも優勝したのはとろサーモンでした。

この優勝に対しては賛否両論当然あるでしょうし、今後売れていくコンビでもないんだろうな、というのが正直な感想なんですけど。

でも、今回の優勝がとろサーモンで本当によかったな、とは思ってるんですよね。

 

とろサーモンは10年以上前から知っていて、特に2006年〜2008年のとろサーモンはすごかったんです。

  • 2005年 オールザッツ漫才 準優勝
  • 2006年 第27回ABCお笑い新人グランプリ 最優秀新人賞
  • 2006年 オールザッツ漫才 優勝
  • 2007年 笑いの超新星 最優秀新人賞
  • 2008年 第38回NHK上方漫才コンテスト 最優秀賞

ただ、当時から好き嫌いの分かれるネタをやっていたし、僕自身も、「おもろいなぁ」と思うこともあれば、「なんかあと一息欲しいなぁ」とか「おもんないなぁ」と思うこともある、という不思議な存在でした。

ケンドーコバヤシがボケの久保田のことを「芸人としては100点、人間としては0点」と評していて、その「人間としては0点」の部分がちょいちょいネタに現れてそれが面白いと感じる時もあれば、イラっとする時もあるんですよね。基本的にはイラっとするんですけど。

 

ただ、そんなとろサーモンが、2017年という彼らの栄光の時代からは長い時を経たM-1の決勝戦という舞台に立った、というところがもうすでにドラマではないか、と思っていたんです。とろサーモンの決勝戦進出が決まった段階で。

 

そして、下馬評をひっくり返してのまさかの優勝。

 

とろサーモン、特にボケの久保田からは、「売れたい!売れたい!売れたい!」と心の中で思っているくせに「M-1芸人みんな死んでまえ!」「M-1なんかおもんないねん!」と言ってしまう、という非常に情けない人間性がプンプン漂っているんですが、そんな彼らがM-1という大会で優勝する、というのは展開として非常にドラマチックだったわけです。

だって、とろサーモン久保田なんか面白くなかったらただのクズですからね。そんな彼が面白さで評価されたんだから、それはもうドラマだし、ロックじゃないですか。

 

現に、彼らの優勝が決まった瞬間、思わず大量の涙が溢れてきました。

 

「売れていない芸人の悲哀」みたいなものを背負った芸人が優勝する、というのは過去のブラックマヨネーズの時も思いましたが、やっぱり思わず涙が出るものなんだなぁ、と。それまでのコンビの想いなんて全然知らないのに、全て報われたような感覚になってしまうんですよね。

審査員のみんなも号泣していました。上沼恵美子、リーダーはわかるとして、博多大吉先生が泣いている、ていうのは意外で、胸にジーンとくるものがありましたね。

 

まとめ

総じて、今大会はレベルが高く、安心してみていられる大会でした。

逆に言えばM-1からニュースターが生まれる「爆発力」みたいなものはなく、ある意味でいうと平凡な大会であったようにも思いますが、個人的には、とろサーモンの優勝というドラマで全て持っていかれたいい大会だったなぁ、と。

少なくとも、大会を観終えた感想としては、2008年以降の大会で一番良かったです。

 

とろサーモン、売れて欲しいような売れて欲しくないようなそんなコンビなんですけど、でも今後も頑張れ!

応援しています。

 

それではっ!

 

 

草間彌生という無限を描く狂気(Infinity Mirrors@The Broad/Los Angeles)

どうもびずまんです。

先日奥さんと、Los Angeles Downtown にある The Broad という現代美術館に「草間彌生 : Infinity Mirrors」特別展をみてきました。

 

f:id:biz_man:20171115164755j:plain

 

草間彌生といえば、カボチャと水玉。

 

昔、香川県にある直島という現代アートをテーマに観光開発している島にひとり旅で行ったことがあるので、それぐらいのイメージはもとから持っていました。

みなさんも、FacebookやInstagramなどで女子が二人で水玉のカボチャの周りで写真を撮っている写真をみたことはありませんか?あれです。僕調べでは、関西圏に住む女子大生の3人に1人は行っている計算です。

 

正直にいえば草間彌生に関する知識はそれぐらいのものしかなく、しかも、実際に水玉のカボチャをみたことのある僕としては、特に感動をしたとかそういった思い出も無かったので、今回の特別展は奥さんに誘われてなんとなく行ってみた、という感じでしかありませんでした。

 

そもそも、僕はあまり「アート」がわからない。

 

音楽も「アート」の中に入れるのであれば別ですが、絵画とかオブジェとか、今まではそういったものがいまいちわからなかった。音楽でたまに「ブルッ」と身震いするような感動を味わうことはあっても、アートをみても、「ほぉ」としか思わなくて、どうも僕の中では、音楽>アート、という位置付けになっていて、敢えてアートを鑑賞しよう、という気持ちが湧いたことはありませんでした。

 

もちろん、サブカル系男子を気取ってみたこともある僕は、芸術鑑賞も趣味です、みたいな顔をして、美術館に行ってみたことがないわけでは無いのだが、それはもはや芸術を鑑賞するためではなく、サブカル系女子を釣る餌として行っていたわけで、どちらかというとサブカル系女子を鑑賞したかったわけで、その真意にはサブカルチャーどころかアートのカケラもありませんでした。サブカル系女子たちはそんな当時の僕のよこしまな気持ちを見透かしていたのか、はたまた単純に僕がモテなかっただけなのか、いずれにせよ僕がサブカル系女子と一緒に一眼レフを持って公園にデートに行ったり古着屋巡りをしたりする、なんて機会はとうとう訪れることはなかったのですが。

 

話をサブカル系女子から水玉系ババアもとい草間彌生に戻そうと思います。

 

そんなこんなで先日の日曜日。

草間彌生にやられました。

素晴らしかった。

 

f:id:biz_man:20171115164737j:plain

 

Infinity Mirrors

草間彌生が表現しようとしているもっとも重要な要素は、「無限」だといいます。鏡によって無限に続く世界、果てしない水玉。

後述する「最初の部屋」から出ると、まずは草間彌生からのメッセージビデオを見ることになるのですが、彼女は「無限」という概念について語っていました。一人の人間として、生きていくことの希望は無限であり、また、その歩みや希望を後世に伝えていくことによってさらにその無限は広がっていく、といった内容だったような気がするのですが(違っていたら申し訳ない)、その時はじめて、彼女の表現したいことがストンと落ちたような、そんな気がしました。

 

展示の順序としては、まず、主題であるIfinity Mirrors の名にふさわしい、真っ暗の鏡の部屋に、街灯に似たオレンジや青、赤、緑などの夜景に近いライトが照らされ、無限にライトが続くように計算された空間に入るところからスタートします。

ぜひ実物を見て欲しいので画像は掲載しませんが、Google 画像検索をすれば色々と出てきますので、気になる方は探してみてください。

 

部屋に入った瞬間。

初めて、アートで「ブルッ」と身震いをしました。

 

あっ、これか。と。

 

幸せと希望と無限。

それを描く狂気。

 

生きるという意味すらもストンと腑に落ちたような、そんな気すらしました。

 

そこから、水玉、カボチャ、などをはじめとした代表的な展示や最近の作品たち。どれも良かったのですが、やはり最初の部屋のインパクトには勝てませんでした。音楽アルバムでいうと、アルバムタイトルの曲が1曲目に入ってて、結局その曲がそのアルバムのキラーチューン、みたいな感じですかね。

 

ただ、もう一つ素晴らしいな、と思ったのは、特別展の最後の部屋。

部屋に入る前にいろんな色や大きさの水玉のシールを渡され、部屋を出る前にどこかにシールを貼っていってくれ、と頼まれました。

部屋は、真っ白ながらも、ソファやテレビ、ライト、ダイニングテーブルなど、生活空間を模したもの。

 

f:id:biz_man:20171115171324j:plain

 

観覧者がアートに参加できるということ、無限を紡ぐということ、そしてそれらが美しく設計されていること。

この部屋の展示だけでも、行って良かったなぁ、なんて思いながら、食器棚の奥にひっそりと、奥さんと二人で色違いの水玉を貼ってきました。

 

この展示を通して、草間彌生、というアーティストに対する見方が180度変わりました。何がアートをアートたらしめるのか、いまだにそれはわかりませんが、それでも、彼女の作品を素晴らしいと思う人が多い、ということは、やはり何かがあるのかなぁ、なんて。

 

あと、

 

アートのすばらしさを享受できるようになった今の僕なら、サブカル系女子と一緒に一眼レフを持って公園デートに行ったり古着屋巡りをできるかもしれないなぁ、とも思ったのですが、既婚者である僕はもうそんな機会に巡りあうことはないのでしょう。

 

それもまた、無限。

 

それでは!

 

【神ソフト】スーパーマリオ64世代は嫁を質に入れてでも「スーパーマリオオデッセイ」を買うべき

どうもイッツミー!びずまんです。

 

アメリカではハロウィーンの季節にコスプレをすることが、渋谷の若者に限らず老若男女一般的なのですが、今年はスーパーマリオの格好をしました。

 

f:id:biz_man:20171030142016j:plain

(著者近影、奥さんと)

 

そう!

今まさに!

スーパーマリオが旬なんです!

 

スーパーマリオオデッセイが出たぞ!

10月27日(金)に、Nintendo Switch で、スーパーマリオシリーズの最新作、スーパーマリオオデッセイが発売されました。

もうね、胸熱ですよね。

特に、私は小学生のときにNintendo 64 が発売されたので、友達の家で腐るほどスーパーマリオ64をやってました。

ソフトを持っていなかった僕は、よく遊びに行っていた友達の家でセーブデータを作ってもらっていたような記憶があります。

そのくせ、必死になってスターを集めていました。

ペンギンレースとかめっちゃやった。

なんなら友達の家のコントローラーをグリグリやり過ぎて一個壊した。

 

で、Nintendo Switch を奥さんのお兄さんに結婚祝いで貰って持っていたので、早速最新作のスーパーマリオオデッセイを購入してみました!

 

f:id:biz_man:20171030152959j:plain

 

うおおおおおおおおおお!

いっつみぃぃぃx!

マリオおおおおっおおぉおぉっぉぉぉおあdふぁいw!

 

ってな感じで、最初からもうテンション上がりまくり。

3段ジャンプとか、バク転とか、ヒップアタックとか64時代のアクションをベースに、今作の醍醐味である帽子アクションを始めとした新アクションもてんこ盛りです。

無駄に最初の何もない草原みたいなところでヒャッフー!ヒャッフー!しまくりましたよ。

(注:ヒャッフー!=ダッシュジャンプ)

さらに、SwitchのJoy-Conとの相性抜群という任天堂さすがの作り込み。

Joy-Conをブンブンぶん回すだけで、帽子ブーメランをバシバシ飛ばして大量のクリボーをなぎ倒す爽快感は、さながら三國無双。

 

そして帽子アクション以外のもう一つの新要素が、キャプチャー

帽子を敵キャラに向かって投げて、その敵キャラ(クリボーとかキラーとか、めっちゃおっきい恐竜とか)を乗っ取り、そのキャラ特有のアクションを使える(そして、そのアクションを使わないとクリアできないようになっている)、という今作の目玉アクションなんですが。

これね、もう完全にカービィ

なりふり構わずいいとこ取りしてくる任天堂の姿勢が必死すぎる素晴らしいんだけど、それを凄まじい高レベルでユーザに提供してくるあたり、さすが任天堂やな、と思います。

 

まあとりあえず、騙されたと思って紹介映像を見てみて下さい。

もう、紹介映像だけでスーパーマリオオデッセイが欲しくなること間違いなしです。

 


スーパーマリオ オデッセイ 紹介映像

 

マリオ64世代のおっさんがマリオオデッセイをオススメする理由

僕、スーパーマリオは本当に64以来久しぶりなんですが、だからこそマリオ64世代にこのマリオオデッセイをオススメしたいです。

 

昔懐かしい王道アクション

こういう王道アクションゲーム、スッゲー懐かしいなぁ!と思いました。

昔、マリオとかゴエモンとか、アクションゲームやってたなぁ、と懐かしくなっちゃいましたよ。

攻撃を避けながら飛んできた物を叩いて、それを敵に投げ返してダメージを与えるボス戦とか、

「あぁこんな王道アクションゲーム最近ないよなぁ」

と、思わず目頭が熱くなってしまいました。

マリオ64を思い起こさせる遊び心満載

今作もマリオ64のスターと同じように、パワームーンと呼ばれる物を集めることがゲームの一つの目的なんですが、やり込み要素として、色々な隠しパワームーンが至る所に仕掛けられています。

普通にクリアしていけば集められるもの、隠し通路に隠されているもの、ミニゲームでゲットできるもの、など、マリオ64と同じように色々なゲット方法があります。

このやり込み要素がなんとも嬉しい!

そして、これまたマリオ64の赤コインと同じような色の違う100コインも健在です。

これまたオッサン胸熱ですよ。

いっちょ集めてやろうか!と。

 

自分で書いててなんですが、自分のことオッサンて書くのに抵抗が無くなってきてます。

歳とったなぁ。

難易度も難しすぎず、ちょうどいいレベル

僕は、最近の凝ったばかりでムズいゲームってちょっとなぁ、て思ってしまうタイプなんですが、そんな僕にもちょうどいいレベルで、テンポよくサクサク進みます。

とりあえずストーリーを進めたい人はサクサク進んでいけるし、僕みたいに隠し要素も探しながらゆっくりじっくりやりたい人にも、同じステージでも飽きがこない作りになっています。

二人プレイもできるぞ!

このゲーム、帽子の国で出会ったキャッピーというど根性ガエル的お助けキャラがマリオの帽子になって、マリオと一緒に冒険する、という設定になっているんです。

これ、何も知らない友達に説明した時に、「ちょっと何言ってるかわからない」状態になったんですが、そんな方は動画をもう一回見直して出直して下さい

僕の説明力の低さが原因ではありません。

で、面白いのが、その帽子のキャラを2人目のプレイヤーが操作して、お助けで参加できるのです。

これ、夫婦でやるのにめっちゃよくないですか?

ゴエモンにおけるエビス丸ポジションですよね。

ここら辺の協力プレイ要素も、オッサン世代を刺激する要素なのかなぁ、と思います。

 

ただし、夫婦でやる場合はくれぐれも夫婦喧嘩には気をつけて下さい。

僕は一度、奥さんとマリオカートをきっかけにどえらい喧嘩をしたことがありますので。

 

まとめ:スーパーマリオオデッセイをいますぐに買いなさい

久々に、アクションゲームなんてやってみましたけど、いやはや楽しいのなんのって。

色々理由はあれど、ゲームとして単純に面白すぎる。

さすが任天堂。Switchを発売してから半年以上あっためただけのことはありますね。

昔マリオ64にハマったことのある人は、100%買いだと思います。

 

ただ、昔だったら何時間でもゲームやってられましたけど、いまでは1時間半くらいやると、若干疲れを感じてしまうあたり、歳をとったなぁ、と思うのですが。

ゲームは1日1時間まで!という教えを今更になって守ることになろうとは。

人生とはわからんもんですね。

 

いずれにせよみなさん一緒にマリオオデッセイやりましょう!

 

それではまた!