東京こわい
特に新宿とか池袋。
何が怖いって、もう人がね、四方八方からやってくる。まさに猪突猛進。
「あれ、ここモンスターストライクのステージだったかな?」という錯覚さえ覚えたり覚えなかったりする。
そこそこ混んでないところで立ち止まってても突っ込んでくんのね、あいつら。こっちガン見で。もう恐怖でしかない。東京こわい。
一体彼ら彼女らは何をそんなに急いでいるんだろうか。
人の気持ちをわかる人になりなさい、と誰かが言ってた。
少しだけ考えてみたいと思う。
うんこ漏れそう
これは許せる。
生理現象だし、うんこ漏れそうなら仕方がない。
ただ、奴らはティッシュ配りのバイト君たちにすら目もくれない。
もしうんこ漏れそうであるならば、最悪の事態も想定して、サッとティッシュを奪取するんじゃないか、と思う。ティッシュを奪取してダッシュ、なんつって。
そこらへんを鑑みると、どうも彼ら彼女らはうんこ漏れそう、というわけではなさそうである。
待ち合わせに遅刻しそう
これはそもそも遅刻しそうなこと自体に自己責任も含まれるので、あまり同情する気にもならないのだが、なるほどうんこ漏れそうな人よりも数は多そうである。
しかし果たして待ち合わせに遅刻しそうなくらいで、あんなに周りが見えなくなるだろうか。
東京にきて、高校や大学時代の友人、同じように転職をした前の会社の同僚、といった人たちとの交流が復活したりもしたが、奴らはだいたい待ち合わせ時間に現れない。
約束のお店に先に入って待っていると、約束の時間を2、3分過ぎたあたりで「すまん!ちょっと遅れる!」と当然のように具体的な予定到着時刻の報告もなく、ヘラヘラしながら連絡を送ってくる。
社会人のくせにホウレンソウがなっていない。
おかげで、一人飲みの愉しさに目覚めてしまったくらいだ。
「ごめんごめん!ヘラヘラ!帰る間際に部長にヘラヘラ頼まれちゃってヘラヘラがヘラヘラでヘラヘラ。あ、おねえさん、僕、生ヘラヘラで!」
なんて具合で奴らは現れる。
携帯電話、とりわけインスタントメッセージの普及で、もはや待ち合わせ時間には少し遅れてもオッケー、みたいな風潮に昨今なってしまっている気がする。
少し脱線してしまったが話を戻そう。
つまり、待ち合わせに遅刻しそうな人、というのはもはや急がなくなってしまったのではないだろうか。
そういう観点からすると、どうも彼ら彼女らは待ち合わせに遅刻しそう、というわけでもなさそう。
実は自分は周りから見えていない
発想の転換。
そもそも自分は周りから見えていないのではないか。
シックスセンス的なあれであろうか。
死者は自分で死んだことに気づいていない、というあれであろうか。
あの子役はどうなってしまったのであろうか...。
とすると、今書いているこのブログも、もしや実は誰にも見えていない...?
というオチを帰りの駅の乗り換えの時に思いついたあたりで、
サラリーマン風のおっさんに豪快にぶつかられた上、
なんかブツブツ言われた。
やはり東京はこわい。