びずまんぶろぐ

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ロサンゼルス駐在⇒転職して東京で外資系勤務のしがないサラリーマンのブログ。妻と娘の3人家族。

ソフトバンクグループがフレックスポート社に10億ドル出資


2019年2月21日、サンフランシスコに拠点を置く新興の物流システム会社「フレックスポート」がソフトバンクグループのビジョン・ファンドから10億ドルの出資を受けたことを公表したようです。

ソフトバンクグループはフレックスポート社の価値を32億ドルと見積もっているとのこと。

 

Freight Startup Flexport Hits $3.2 Billion Valuation After $1 Billion Investment Led By SoftBank

 

フレックスポートってどんな会社?

フレックスポートは一言で言ってしまえば、貨物輸送を一括管理できるソフトウェアを提供する会社です。

そのソフトウェアは、取引を簡素にしたり、誤配送を防いだり、顧客がウェブから個人の荷物配送のように自分が発送した貨物がいまどこにあるかをリアルタイムに把握できるようにしたりするのだとか。

ゆうゆうパックや宅急便なんかの個人の荷物を「追跡番号」でウェブで調べたことありませんか?

大型荷物でもあんな感じで追跡できたりするようにしよう!という感じですかね。

 

国際物流を「近代化」した米フレックスポート、顧客重視の概念も導入 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

僕は前職で物流倉庫の現場を見に行ったこともありますが、物流は本当にプロフェッショナルがやらなければいけない難しい仕事なんだな!と思った覚えがあります。

その物流会社は日系企業だったのでさすがに管理は徹底されていましたが、米系の輸送会社なんかであれば誤配送や紛失なんかも日常茶飯事です。

なぜなら、大規模貨物の世界の管理はまだまだアナログなものだから。

 

そこに近代化の流れを入れて、ソフトウェアサービスという形でビジネスをする切り口は非常に面白いし効率的だな、と思いました。

 

ピーターセンは具体的な数字を明らかにしていないものの、同社の顧客数は約600に達しており、各社はそれぞれの「サプライチェーンの大部分において」フレックスポートのソフトウェアを利用している。

創業から2年半になる同社は、毎月25%のペースで売上高を増やしている。同社には、ピーター・ティール率いるファウンダーズ・ファンド(Founders Fund)、ファースト・ラウンド・キャピタル(First Round Capital)、グーグル・ベンチャー(Google Venture)などが出資している。

 

とあり、実績と売上を着実に積み上げている会社のように思います。

 

貨物輸送は今後近代化されていく

最近ではアマゾンなども物流に積極的に参入しており、アナログであった物流業界も急速に近代化していくでしょう。

 

アマゾン 、中国業者向け空輸サービス開始へ - WSJ

 

アメリカの総輸入量の40%を占めるロサンゼルス港(隣接のロングビーチ港含む)を見学に行ったことがありますが、港内のコンテナ輸送や管理をAIなどを使って無人で行う会社も出てきています。

そういったテクノロジーはまだまだ労働組合が反発して導入が遅れている面もあるのですが、すぐに「待った無し」の世の中になるのではないでしょうか。

 

ソフトバンクグループには期待しかしていない

こういったAIやシステム関連の会社に積極的に投資するソフトバンクグループの姿勢は素晴らしいな、と思います。

自社株買いの発表をして少し株価が持ち直したものの、まだまだ10,000円〜11,000円でモタモタしている感はあります(執筆中)が、短期でも12,000円、長期ではもっと上までいくものと思っています。